生ハムは体づくりに効果的?筋トレ・減量・健康への影響
高級感のある「生ハム」。イタリアンやワインのお供として人気ですが、体づくりや筋トレには効果的なのでしょうか?見た目は自然な食材のようですが、実際はどうなのか気になりますよね。
結論から言うと、生ハムは体づくりには推奨できない食材です。 極めて高い塩分含有量と高脂質・高カロリーが特徴で、体づくりの目標とは相反する栄養バランスです。適度なタンパク質は含むものの、塩分の多さが致命的で、むくみや高血圧のリスクが非常に高い食材です。
生ハムの栄養成分
生ハム(100gあたり)の栄養成分:
栄養素 | 含有量 |
---|---|
タンパク質 | 24.0g |
脂質 | 16.6g |
炭水化物 | 0.5g |
カロリー | 247kcal |
食塩相当量 | 5.6g |
ビタミンB1 | 0.90mg |
ビタミンB6 | 0.42mg |
ナイアシン | 6.5mg |
極めて高い塩分が最大の特徴で、タンパク質は豊富ですが脂質・カロリーも高めです1。
体づくりにおける生ハムのデメリット
致命的な高塩分
生ハムの塩分は100gあたり5.6gと極めて高く、これは1日の塩分摂取目安量を上回る量です。わずか30g(薄切り3〜4枚)でも1.7gの塩分となり、1日の摂取目安量の約3分の1に相当します。
高脂質・高カロリー
16.6gの脂質と247kcalという数値は、体づくりには不向きです。少量でも高カロリーを摂取してしまいます。
長期熟成による栄養価の変化
長期間の塩漬け・熟成により、生の豚肉とは異なる栄養バランスになっています。添加物は少ないものの、製造過程で多量の塩が使用されます。
価格が高い
高級食材であり、継続的な摂取にはコストがかかります。同じ予算でより体づくりに適した食材を購入できます。
体づくりにおけるわずかなメリット
豊富なタンパク質
100gあたり24.0gのタンパク質は肉類としては優秀で、筋肉作りに必要な栄養素を提供します。
添加物が比較的少ない
伝統的な製法で作られる生ハムは、他の加工肉と比較して添加物が少ない傾向があります。
ビタミンB群が豊富
エネルギー代謝に関わるビタミンB群を豊富に含有していますが、塩分の多さを考慮すると推奨できません。
減量(ダイエット)における生ハムの影響
塩分によるむくみと体重増加
極めて高い塩分により体内の水分バランスが崩れ、むくみや体重増加を招きます。見た目の改善も大幅に阻害されます。
中程度のカロリーで調整困難
247kcal/100gという中程度のカロリーは、減量期には注意が必要です。少量でもカロリーが蓄積しやすくなります。
食欲増進効果
塩分と旨味により食欲が増進され、他の食材の摂取量も増加しやすくなります。
水分摂取量の増加
高塩分によりのどが渇きやすくなり、水分摂取量が増加し、一時的な体重増加や満腹感の阻害が起こります。
増量(バルクアップ)における生ハムの影響
適度なカロリー摂取
247kcal/100gという数値は増量期のカロリー摂取には貢献しますが、塩分の多さが問題となります。
高品質なタンパク質
24.0gのタンパク質は筋肉作りに有効ですが、塩分による健康リスクを考慮すると推奨できません。
塩分による健康リスク
増量期でも高血圧や腎臓への負担のリスクがあり、長期的な体づくりには不向きです。
健康面での生ハムのリスク
高血圧のリスク
極めて高い塩分により血圧上昇のリスクが非常に高く、心血管疾患の可能性が増加します。
腎臓への負担
過度な塩分摂取は腎臓に大きな負担をかけ、腎機能の低下リスクを高めます。
水分バランスの悪化
ナトリウム過多により体内の水分バランスが崩れ、細胞機能や代謝に悪影響を与えます。
加工肉としてのリスク
塩漬け・熟成肉として、生肉よりも発がんリスクが指摘されています2。
より良い代替食材
サラダチキン
低塩分・高タンパク質で体づくりに最適。生ハムと比較して圧倒的に優れた栄養バランスです。
鶏胸肉
自然な高タンパク質食材で、塩分を自分で調整できます。
鶏ささみ
最も脂質が少なく高タンパク質で、体づくりには理想的な食材です。
低塩分ハム
通常のハムでも生ハムより塩分が少なく、体づくりにはまだマシな選択肢です。
どうしても食べたい場合の対策
摂取量を極めて制限
1回につき10〜20g程度(薄切り1〜2枚)に留め、月に1〜2回程度の頻度にとどめましょう。
大量の水分摂取
生ハムを食べた後は大量の水分を摂取し、塩分による影響を軽減しましょう。
カリウム豊富な食材と組み合わせ
野菜や果物など、カリウムが豊富な食材と組み合わせることで、ナトリウムの排出を促進できます。
他の食事で塩分を大幅削減
生ハムを食べた日は他の食事の塩分を徹底的に削減し、1日の総摂取量を調整しましょう。
よくある質問
生ハムは他のハムより健康的?
塩分の観点では最も不健康です。添加物は少ないかもしれませんが、塩分量が致命的に多いため推奨できません。
高級だから体に良いのでは?
価格と健康効果は別問題です。高級でも塩分過多は体づくりには不向きです。
イタリア人は毎日食べているから大丈夫?
文化的背景や全体的な食生活が異なります。体づくりを目指すなら、科学的根拠に基づいた食材選択が重要です。
少量なら問題ない?
極めて高い塩分のため、少量でも影響は大きいです。体づくりを優先するなら避けることをおすすめします。
プロシュートとの違いは?
基本的に同じ食材で、呼び方の違いです。どちらも塩分が極めて高く、体づくりには適しません。
生ハムは高級で美味しい食材ですが、体づくりの観点では推奨できません。極めて高い塩分含有量により、むくみ・高血圧・腎臓への負担などのリスクが非常に高い食材です。体づくりを成功させるためには、鶏胸肉やサラダチキンなどの低塩分・高タンパク質な食材を選択しましょう!