コンテンツにスキップ

コンビーフは体づくりに効果的?筋トレ・減量・健康への影響

缶詰で長期保存ができる「コンビーフ」。非常食としても人気で手軽にタンパク質を摂取できそうですが、体づくりや筋トレには効果的なのでしょうか?

結論から言うと、コンビーフは体づくりには適さない食材です。 高脂質・高カロリー・高塩分で添加物も多く、タンパク質は含むもののデメリットが大きく上回ります。長期保存の利便性はあるものの、体づくりを意識するなら避けるべき食材です。

コンビーフの栄養成分

コンビーフ(100gあたり)の栄養成分:

栄養素含有量
タンパク質19.0g
脂質15.7g
炭水化物1.7g
カロリー230kcal
食塩相当量2.9g
鉄分3.5mg
亜鉛4.3mg
ビタミンB121.5μg

高脂質・高カロリー・高塩分が特徴的で、タンパク質も含まれていますが栄養バランスが良くありません1

体づくりにおけるコンビーフのデメリット

高脂質で体脂肪蓄積のリスク

コンビーフの脂質は100gあたり15.7gと高く、体脂肪の蓄積を促進します。特に飽和脂肪酸が多いことが問題です。

高カロリーで体重管理を困難に

230kcal/100gという高カロリーは体重管理を困難にします。一般的な缶詰1個(約80g)でも184kcalとなります。

高塩分による健康リスク

100gあたり2.9gの塩分は1日の塩分摂取目安量の約半分に相当し、高血圧やむくみの原因となります。

多数の添加物

保存料、調味料、結着剤など多くの添加物が使用されており、自然な食材とは程遠い加工品です。

タンパク質効率の悪さ

19.0gのタンパク質を摂取するために230kcalものカロリーを摂取する必要があり、体づくりには非効率です。

体づくりにおけるわずかなメリット

適度なタンパク質含有

100gあたり19.0gのタンパク質を含有しており、筋肉作りに必要な栄養素を提供します。

長期保存が可能

缶詰のため長期保存が可能で、非常食やストック食材として活用できます。

ミネラルが豊富

鉄分・亜鉛・ビタミンB12などを含有していますが、他の栄養成分を考慮すると推奨できません。

調理不要

開缶するだけで摂取でき、手軽にタンパク質を補給できます。

減量(ダイエット)におけるコンビーフの影響

カロリー過多で減量を阻害

230kcal/100gという高カロリーは減量期には不向きです。缶詰1個でも180kcal以上となり、減量目標の達成を困難にします。

高脂質で体脂肪増加のリスク

15.7gという高脂質は体脂肪の蓄積を促進し、減量とは真逆の効果をもたらします。

塩分によるむくみ

高塩分により体内の水分バランスが崩れ、むくみや体重増加を招く可能性があります。

食欲増進効果

脂質と塩分の組み合わせにより食欲が増進され、他の食材の摂取量も増加しやすくなります。

増量(バルクアップ)におけるコンビーフの影響

カロリー摂取には貢献

230kcal/100gという数値は増量期のカロリー摂取には貢献しますが、脂質中心のカロリーは筋肉作りには不向きです。

ダーティバルクを促進

高脂質・高塩分により、クリーンな増量ではなくダーティバルクを促進してしまいます。

栄養バランスの悪化

高脂質・低タンパク質効率により、理想的な増量に必要な栄養バランスが崩れます。

健康面でのコンビーフのリスク

心血管疾患のリスク増加

高飽和脂肪酸・高塩分により、血中コレステロール値上昇と高血圧のリスクが増加します。

加工肉による発がんリスク

高度に加工された食品として、発がんリスクの増加が指摘されています2

添加物による健康への影響

多数の添加物の長期摂取による健康への影響は完全には解明されていません。

生活習慣病のリスク

高カロリー・高脂質・高塩分の食事は糖尿病や高血圧などのリスクを高めます。

より良い代替食材

サラダチキン

低脂質・高タンパク質で体づくりに最適。コンビーフより圧倒的に優れた栄養バランスです。

鶏ささみ缶詰

同じ缶詰でも脂質が少なく、体づくりには適しています。

ツナ缶(水煮)

高タンパク質・低脂質で、缶詰の利便性と体づくりを両立できます。

鶏胸肉

自然な高タンパク質食材で、添加物なしで優秀な栄養を摂取できます。

どうしても食べたい場合の対策

摂取量を厳格に制限

1回につき30〜50g程度に留め、月に1〜2回程度の頻度にとどめましょう。

野菜と組み合わせる

食物繊維豊富な野菜と組み合わせることで、脂質の吸収を遅らせ、栄養バランスを改善できます。

他の食事でバランス調整

コンビーフを食べた日は他の食事の脂質とカロリーを大幅に削減しましょう。

水煮タイプを選択

可能であれば脂質の少ない水煮タイプを選び、カロリーを削減しましょう。

よくある質問

非常食としては優秀では?

保存性は優秀ですが、体づくりの観点では推奨できません。非常時でなければより良い食材を選択しましょう。

タンパク質が豊富だから大丈夫?

タンパク質は含まれていますが、高脂質・高カロリー・高塩分のデメリットが大きく上回ります。

忙しい時の手軽な食事として活用できる?

手軽さはありますが、体づくりを優先するならサラダチキンや茹で卵などの方が適しています。

ツナ缶と比べてどう?

ツナ缶(水煮)の方が低脂質で体づくりには適しています。缶詰を選ぶならツナ缶をおすすめします。

子供が食べても安全?

高塩分・高脂質・添加物を考慮すると、子供には推奨できません。自然な食材を優先しましょう。

コンビーフは保存性と手軽さが魅力の食材ですが、体づくりの観点では推奨できません。高脂質・高カロリー・高塩分・添加物の多さなど、デメリットが多い食材です。体づくりを成功させるためには、鶏胸肉サラダチキンなどの自然で高品質な食材を選択しましょう!


脚注
  1. コンビーフ缶詰 - 食品成分データベース

  2. 加工肉の摂取と発がんリスク - WHO国際がん研究機関