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アイスクリームは体づくりに向いている?減量・増量への効果と注意点

体づくりをしている人なら「アイスクリームって筋肉作りに使えるの?」と疑問に思ったことがありますよね。冷たくて美味しいけれど、高カロリーで糖質も脂質も多いから絶対NGだと思っている方も多いでしょう。

アイスクリームは適切に活用すれば体づくりをサポートしてくれる食品です! 特に増量期のカロリー補給やトレーニング後の筋グリコーゲン補充として、戦略的に使用することで筋肉作りを効率化できます。

アイスクリームの栄養成分

一般的なアイスクリーム(バニラアイス・100gあたり)の主要な栄養成分は以下のとおりです:

栄養素含有量
カロリー180kcal
炭水化物23.2g
脂質8.0g
タンパク質3.9g
食物繊維0.1g
ナトリウム51mg
0.1mg
カルシウム130mg
ビタミンA39μg

アイスクリーム1個(約120g)では約216kcalとなります。牛乳由来のカルシウムが豊富なのが特徴です1

体づくりにおけるアイスクリームのメリット

素早い炭水化物とタンパク質の同時補給

23.2gの炭水化物と3.9gのタンパク質により、トレーニング後の筋グリコーゲン補充と筋タンパク質合成を同時にサポートできます。冷たさにより消化吸収も促進されます。

高エネルギー密度による効率的カロリー摂取

180kcal/100gという高いエネルギー密度により、少量でも多くのカロリーを摂取でき、増量期や食欲がない時の栄養補給に最適です。

カルシウムによる筋収縮機能向上

130mgという豊富なカルシウムは、筋肉の収縮機能を最適化し、トレーニングパフォーマンス向上に貢献します。骨の健康維持にも重要です。

体温上昇の抑制効果

激しいトレーニング後の体温上昇を冷たいアイスクリームが効率的に抑制し、クールダウン効果により回復を促進します。

精神的なメリット

美味しさと冷たさによる高い満足感で、厳格な食事制限によるストレスを軽減し、長期的なトレーニング継続をサポートします。

減量(ダイエット)におけるアイスクリームの効果

チートミールとしての戦略的活用

減量期間中の計画的なチートミールとして週1回程度摂取することで、代謝の低下を防ぎ、心理的ストレスを軽減できます。

甘いもの欲求の適切な満足

完全に甘いものを禁止するよりも、計画的に少量摂取することで、暴食やリバウンドのリスクを軽減できます。

カルシウムの脂肪燃焼効果

豊富なカルシウムには脂肪細胞での脂質合成を抑制し、分解を促進する作用があり、継続的な摂取により体脂肪減少をサポートします。

減量期の摂取方法

減量期にアイスクリームを摂取する場合:

  • 週1回、100g程度に制限
  • トレーニング後2時間以内に摂取
  • 他の食事でカロリー調整を行う
  • 低脂肪タイプを選択する

増量(バルクアップ)におけるアイスクリームの効果

効率的な高カロリー摂取

180kcalという高カロリーは、増量期に必要なエネルギーを効率的に摂取するのに最適です。食欲がない時でも冷たさにより摂取しやすいのがメリットです。

筋肉作りに必要な脂質の摂取

8.0gの脂質は、テストステロンなどの筋肉作りに重要なホルモンの材料となります。適度な脂質摂取により筋肥大をサポートします。

筋グリコーゲンの迅速な補充

豊富な炭水化物により、ハードなトレーニングで消耗した筋グリコーゲンを素早く回復できます。次回のトレーニングパフォーマンス維持に貢献します。

間食として理想的

食べやすく、満足感も高いため、増量期の頻繁な栄養摂取をサポートします。特に夏場のカロリー補給には最適です。

摂取タイミングと推奨量

効果的な摂取タイミング

  1. トレーニング後(30分〜2時間以内): 筋グリコーゲン補充として100〜150g
  2. 増量期の間食: カロリー補給として100g
  3. チートミール: 週1回のストレス発散として150〜200g
  4. 夏場のクールダウン: 体温調節として50〜100g

推奨摂取量

  • 減量期: 週1回、100g程度
  • 増量期: 1日100〜200g
  • 維持期: 週2〜3回、100g

注意点とデメリット

非常に高いカロリー・糖質・脂質

アイスクリーム最大の問題は極めて高いカロリー、糖質、脂質の三重苦です。無意識に摂取すると容易にカロリーオーバーし、体脂肪増加のリスクが高まります。

血糖値の急激な変動

23.2gの糖質により血糖値を急激に上昇させ、その後の急降下で強い空腹感と倦怠感を引き起こします。食欲コントロールが困難になる可能性があります。

強い依存性リスク

糖質と脂質の組み合わせ、さらに冷たさという要素が加わることで、極めて強い依存性を示します。食べ過ぎのリスクが他の食品より高いといえます。

消化への影響

冷たさにより胃腸の働きが一時的に低下し、消化不良や腹痛を起こす可能性があります。特にトレーニング直後の摂取には注意が必要です。

添加物の大量使用

市販のアイスクリームには安定剤、乳化剤、人工香料、着色料などの添加物が大量に使用されています。健康への長期的影響が懸念されます。

トランス脂肪酸の含有

一部のアイスクリームにはトランス脂肪酸が含まれており、心血管疾患のリスクを高める可能性があります。

よくある質問

バニラ、チョコ、ストロベリー、どの味がおすすめ?

体づくり目的ならバニラがおすすめです。余計な添加物が少なく、シンプルな栄養構成です。ただし、継続のためには好みの味を選ぶことも重要です。

低脂肪アイスクリームの方が良い?

減量期なら低脂肪タイプ増量期なら通常タイプがおすすめです。ただし、低脂肪タイプは糖質が増加している場合があるため、栄養成分表を確認しましょう。

アイスクリームとソフトクリーム、どちらが体づくりに適している?

栄養成分はほぼ同じですが、ソフトクリームの方が空気を多く含んでいるため、同じ量でもカロリーがやや低い可能性があります。どちらも適量が重要です。

プロテインアイスクリームは効果的?

タンパク質が強化されているため体づくりには効果的ですが、価格が高く、味や食感が劣る場合があります。自家製でプロテインパウダーを混ぜるのも一つの方法です。

アイスクリームは高カロリーで注意が必要な食品ですが、増量期のカロリー補給やトレーニング後の栄養補給として戦略的に活用できます。摂取量とタイミングを厳格に管理し、冷たい美味しさを楽しみながら効果的な体作りを実現しましょう!


脚注
  1. アイスクリーム(普通脂肪) - 食品成分データベース