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マグロは体づくりに最適?体づくり・減量・健康への効果と食べ方

体づくりに効果的な魚を選びたいけれど、どんな種類がいいか迷いますよね。「マグロは体にいい」と聞くけれど、本当に体づくりや減量、健康に効果があるのか疑問に思う方も多いでしょう。

マグロは体づくりに非常に優れた魚です! 特に赤身部分は高タンパク質かつ低脂質で、筋肉の合成に必要な必須アミノ酸をバランス良く含有しています。さらに鉄分やビタミンB群も豊富で、トレーニングパフォーマンスの向上にも寄与する理想的な食材なんです。

マグロの栄養成分

マグロ(赤身・生・100gあたり)の主要な栄養成分は以下のとおりです:

栄養素含有量
タンパク質約26g
脂質約1.4g
カロリー約125kcal
鉄分約1.1mg
ビタミンB6約0.8mg
ビタミンB12約1.3μg
ナイアシン約14mg

注目すべきは、100gあたり26gという高いタンパク質含有量です。これは鶏胸肉(約23g)を上回る数値で、魚類の中でもトップクラスの含有量を誇ります1

体づくりにおけるマグロのメリット

極めて高いタンパク質含有量

マグロの赤身は、筋肉の合成に不可欠な必須アミノ酸9種類すべてを理想的な比率で含有しています。特に筋タンパク質合成を促進するロイシンの含有量が豊富で、トレーニング後の筋肉修復と成長を効率的にサポートします。

消化吸収も良好で、トレーニング後に摂取することで筋タンパク質合成を最大化できるんです!

低脂質による効率的なカロリー管理

マグロの赤身は脂質含有量が非常に少ないため、余分なカロリーを摂取することなく良質なタンパク質を補給できます。減量期やリーンゲイン(筋肉量を維持しながら体脂肪を減らす)を目指すトレーニーには特におすすめです。

豊富な鉄分によるパフォーマンス向上

マグロには鉄分が豊富に含まれており、酸素運搬能力の向上によってトレーニングパフォーマンスの向上が期待できます。鉄分不足はスタミナ低下や疲労感の原因となるため、特に激しいトレーニングを行う方には重要な栄養素です2

ビタミンB群による代謝促進

マグロに含まれるビタミンB6やナイアシンは、タンパク質の代謝に重要な役割を果たします。これらのビタミンが十分に摂取されることで、摂取したタンパク質が効率的に筋肉の合成に活用されるんです。

効果的な食べ方

マグロを使った様々なレシピについては魚介類レシピ集をご覧ください。

調理法

  • 刺身・寿司: 栄養素の損失が最小限で、消化吸収も良好
  • たたき: 表面を軽く火を通すことで風味が増し、食べやすさも向上
  • ステーキ: レアからミディアムレアで調理し、タンパク質の変性を最小限に
  • 避けるべき調理法: 油を多用した調理(カロリー過多になりやすい)

摂取タイミング

  1. トレーニング後2時間以内: 筋タンパク質合成が最も活発な時間帯
  2. 朝食時: 一日のタンパク質摂取をスタートさせる
  3. 昼食時: 持続的なアミノ酸供給で筋肉量維持

推奨摂取量

注意点

コスト面

マグロは他の魚類と比較して価格が高めです。でも、予算に応じて以下の工夫をすれば大丈夫!

  • 冷凍マグロの活用: 栄養価はほぼ変わらず、価格を抑えられる
  • 部位による価格差の利用: 中トロや大トロよりも赤身を選択
  • スーパーの特売日の活用: まとめ買いして冷凍保存

水銀含有量

大型魚であるマグロには微量の水銀が含まれる可能性があります。ただし、厚生労働省の基準値内であり、週2〜3回程度の摂取であれば健康への影響は心配ありません。

妊娠中や授乳中の方は、医師と相談の上で摂取量を調整することをおすすめします3

食中毒のリスク

生食する際は、信頼できる店舗で購入し、新鮮なものを選ぶことが重要です。冷蔵保存を徹底し、購入当日に消費するよう心がけましょう。

マグロは体づくりを行う人にとって理想的な魚の一つです。高タンパク質・低脂質という特性に加え、鉄分やビタミンB群の豊富な含有により、筋肉の成長とトレーニングパフォーマンスの両方をサポートしてくれます。刺身として手軽に摂取できるのも大きなメリットですね!


脚注
  1. マグロ(まぐろ類) - 食品成分データベース

  2. Beard, J., & Tobin, B. (2000). Iron status and exercise. The American Journal of Clinical Nutrition, 72(2), 594S-597S.

  3. 妊婦への魚介類の摂食と水銀に関する注意事項 - 厚生労働省