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ベーコンは体づくりに効果的?筋トレ・減量・健康への影響

朝食の定番として愛されている「ベーコン」。香ばしい匂いと旨味で食欲をそそりますが、体づくりや筋トレにとってはどうなのか気になりますよね。

結論から言うと、ベーコンは体づくりには推奨できない食材です。 高脂質・高塩分・高カロリーで添加物も多く、体づくりの目標とは相反する特徴を持っています。適度なタンパク質は含むものの、デメリットがメリットを大きく上回るため、体づくりを意識するなら摂取を控えめにすることをおすすめします。

ベーコンの栄養成分

ベーコン(100gあたり)の栄養成分:

栄養素含有量
タンパク質12.9g
脂質39.1g
炭水化物0.3g
カロリー405kcal
食塩相当量2.8g
ビタミンB10.54mg
ビタミンB60.21mg
ナイアシン4.8mg

極めて高い脂質・高カロリー・高塩分が特徴的な栄養バランスです。タンパク質は含まれているものの、脂質とカロリーの高さが際立っています1

体づくりにおけるベーコンのデメリット

極めて高い脂質・カロリー

ベーコンの脂質は100gあたり39.1gと非常に高く、これは1日の脂質摂取目安量の約7割に相当します。カロリーも405kcalと高く、少量でも大量のカロリーを摂取してしまいます。

飽和脂肪酸が多い

脂質の多くが飽和脂肪酸であり、過剰摂取は血中コレステロール値の上昇や心血管疾患のリスクを高める可能性があります。

高塩分による健康リスク

100gあたり2.8gの塩分は1日の塩分摂取目安量の約半分に相当し、高血圧やむくみの原因となります。体づくりには適さない特徴です。

多数の添加物

保存料(ソルビン酸K)、発色剤(亜硝酸Na)、燻煙料など多くの添加物が使用されており、自然な食材とは程遠い加工品です。

タンパク質効率が悪い

12.9gのタンパク質を摂取するために405kcalものカロリーを摂取する必要があり、タンパク質効率が極めて悪い食材です。

体づくりにおけるわずかなメリット

適度なタンパク質含有

100gあたり12.9gのタンパク質を含有しており、筋肉の材料としては一定の価値があります。ただし他の栄養成分を考慮すると推奨できません。

ビタミンB群を含有

ビタミンB1、B6、ナイアシンなどのエネルギー代謝に関わるビタミンを含有していますが、脂質の多さを考慮すると優先すべき食材ではありません。

減量(ダイエット)におけるベーコンの影響

カロリー過多で減量を阻害

405kcal/100gという高カロリーは減量期には致命的です。わずか2〜3枚(約30g)でも120kcal以上となり、減量目標の達成を困難にします。

脂質過多で体脂肪増加のリスク

39.1gという高脂質は体脂肪の蓄積を促進し、減量とは真逆の効果をもたらします。

塩分による水分貯留

高塩分により体内の水分バランスが崩れ、むくみや見た目の悪化を招く可能性があります。

食欲増進効果

脂質と塩分の組み合わせにより食欲が増進され、他の食材の摂取量も増加しやすくなります。

増量(バルクアップ)におけるベーコンの影響

カロリー摂取は可能だが質が悪い

高カロリーなため増量期のカロリー摂取には貢献しますが、脂質中心のカロリーは筋肉作りには不向きです。

余分な体脂肪の蓄積

クリーンな増量を目指す場合、ベーコンの高脂質は余分な体脂肪の蓄積を招く可能性が高くなります。

消化への負担

高脂質食品は消化に時間がかかり、増量期の頻繁な食事に支障をきたす可能性があります。

健康面でのベーコンのリスク

心血管疾患のリスク増加

高飽和脂肪酸・高塩分により、血中コレステロール値上昇と高血圧のリスクが増加し、心血管疾患の可能性が高まります。

発がんリスクの懸念

加工肉の過剰摂取は大腸がんなどの発がんリスクを高める可能性が指摘されています2

添加物による健康への影響

多数の添加物の長期摂取による健康への影響は完全には解明されていませんが、自然な食材を優先することが賢明です。

生活習慣病のリスク

高カロリー・高脂質・高塩分の食事は糖尿病や高血圧などの生活習慣病のリスクを高めます。

より良い代替食材

サラダチキン

低脂質・高タンパク質で体づくりに最適。ベーコンと比較して圧倒的に優れた栄養バランスです。

鶏胸肉

生の鶏胸肉を調理すれば、添加物なしで高品質なタンパク質を摂取できます。

鶏ささみ

最も脂質が少ない部位で、体づくりには理想的な食材です。

低脂質ハム

ベーコンより脂質が少なく、体づくりにはまだマシな選択肢です。

どうしても食べたい場合の対策

摂取量を厳格に制限

1回につき1〜2枚(10〜20g)程度に留め、週に1〜2回程度の頻度にとどめましょう。

他の食事でバランス調整

ベーコンを食べた日は他の食事の脂質とカロリーを削減し、1日の総摂取量を調整しましょう。

野菜と組み合わせる

食物繊維豊富な野菜と組み合わせることで、脂質の吸収を遅らせ、栄養バランスを改善できます。

無添加商品を選択

可能であれば無添加・低塩分の商品を選び、健康リスクを軽減しましょう。

よくある質問

朝食にベーコンは絶対ダメ?

絶対ダメではありませんが推奨できません。体づくりを優先するなら、サラダチキンや卵などの高タンパク質食材に置き換えることをおすすめします。

運動していれば食べても大丈夫?

運動でカロリー消費できても、高脂質・高塩分・添加物の問題は解決されません。運動の効果を最大化するためにも控えめにしましょう。

ベーコンの代わりになる食材は?

鶏ささみ・鶏胸肉・サラダチキン・低脂質ハムなどが代替食材として優秀です。

カナディアンベーコンはどう?

通常のベーコンより脂質は少ないですが、それでも加工肉であり、自然な肉類には劣ります。

子供にベーコンを食べさせても大丈夫?

適量であれば問題ありませんが、高塩分・高脂質・添加物を考慮し、頻度と量を制限することが重要です。

ベーコンは美味しくて魅力的な食材ですが、体づくりの観点では推奨できません。高脂質・高カロリー・高塩分・添加物の多さがデメリットとして大きく、体づくりの目標達成を阻害する可能性があります。どうしても食べたい場合は少量に留め、普段は鶏胸肉サラダチキンなどの優秀な食材を選択しましょう!


脚注
  1. ベーコン - 食品成分データベース

  2. 加工肉の摂取と発がんリスク - WHO国際がん研究機関