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パストラミは体づくりに効果的?筋トレ・減量・健康への影響

サンドイッチの具材として人気の「パストラミ」。薫製の香りと独特の風味が特徴的ですが、体づくりや筋トレには効果的なのでしょうか?高級な牛肉加工品だけに期待したくなりますが、実際はどうなのか気になりますよね。

結論から言うと、パストラミは体づくりには推奨できない食材です。 極めて高い塩分含有量と高脂質・高カロリーが特徴で、体づくりの目標とは相反する栄養バランスです。適度なタンパク質は含むものの、塩分の多さと加工度の高さが致命的で、健康リスクが非常に高い食材です。

パストラミの栄養成分

パストラミ(100gあたり)の栄養成分:

栄養素含有量
タンパク質18.2g
脂質8.6g
炭水化物1.4g
カロリー154kcal
食塩相当量3.6g
鉄分2.1mg
亜鉛2.8mg
ビタミンB121.2μg

極めて高い塩分が最大の特徴で、タンパク質は豊富ですが脂質・カロリーも高めです1

体づくりにおけるパストラミのデメリット

致命的な高塩分

パストラミの塩分は100gあたり3.6gと極めて高く、これは1日の塩分摂取目安量の約6割に相当します。わずか50g(薄切り数枚)でも1.8gの塩分となり、むくみや高血圧のリスクが極めて高くなります。

中程度の脂質・カロリー

8.6gの脂質と154kcalという数値は、生ハムほどではないものの体づくりには不向きです。

高度な加工による栄養価の変化

塩漬け・薫製・調味により高度に加工されており、生の牛肉とは大きく異なる栄養バランスになっています。

多数の添加物

保存料、発色剤、香料、調味料など多くの添加物が使用されている商品が多いです。

価格が非常に高い

高級食材であり、継続的な摂取にはコストがかかります。同じ予算でより体づくりに適した食材を大量に購入できます。

体づくりにおけるわずかなメリット

適度なタンパク質含有

100gあたり18.2gのタンパク質は肉類として適度で、筋肉作りに必要な栄養素を提供します。

薫製による風味

薫製の風味により満足感が得られやすく、少量でも味覚的な満足を得られます。

ビタミン・ミネラル

鉄分・亜鉛・ビタミンB12などを含有していますが、塩分の多さを考慮すると推奨できません。

減量(ダイエット)におけるパストラミの影響

塩分によるむくみと体重増加

極めて高い塩分により体内の水分バランスが大幅に崩れ、むくみや体重増加を招きます。見た目の改善が大幅に阻害されます。

適度なカロリーでも注意が必要

154kcal/100gという中程度のカロリーは、減量期には摂取量に注意が必要です。

食欲増進効果

塩分と薫製の風味により食欲が増進され、他の食材の摂取量も増加しやすくなります。

水分摂取量の大幅増加

高塩分により激しくのどが渇き、水分摂取量が大幅に増加し、一時的な体重増加や満腹感の阻害が起こります。

増量(バルクアップ)におけるパストラミの影響

適度なカロリー摂取

154kcal/100gという数値は増量期のカロリー摂取には貢献しますが、塩分の多さが大きな問題となります。

高品質なタンパク質

18.2gのタンパク質は筋肉作りに有効ですが、塩分による健康リスクを考慮すると推奨できません。

塩分による健康リスク

増量期でも高血圧や腎臓への負担のリスクがあり、長期的な体づくりには完全に不向きです。

健康面でのパストラミのリスク

高血圧の高リスク

極めて高い塩分により血圧上昇のリスクが非常に高く、心血管疾患の可能性が大幅に増加します。

腎臓への深刻な負担

過度な塩分摂取は腎臓に深刻な負担をかけ、腎機能の低下リスクを大幅に高めます。

水分バランスの深刻な悪化

ナトリウム過多により体内の水分バランスが深刻に崩れ、細胞機能や代謝に深刻な悪影響を与えます。

加工肉としてのリスク

高度に加工・薫製された肉として、生肉よりも発がんリスクが指摘されています2

より良い代替食材

サラダチキン

低塩分・高タンパク質で体づくりに最適。パストラミと比較して圧倒的に優れた栄養バランスです。

ローストビーフ(脂身なし)

同じ牛肉でも塩分が大幅に少なく、体づくりにはまだマシな選択肢です。

鶏胸肉

自然な高タンパク質食材で、薫製風味を自分で調整できます。

鶏ささみ

最も脂質が少なく高タンパク質で、体づくりには理想的な食材です。

どうしても食べたい場合の対策

摂取量を極度に制限

1回につき20〜30g程度(薄切り2〜3枚)に留め、月に1回程度の頻度にとどめましょう。

大量の水分摂取

パストラミを食べた後は大量の水分を摂取し、塩分による影響を可能な限り軽減しましょう。

カリウム豊富な食材と大量に組み合わせ

野菜や果物など、カリウムが豊富な食材を大量に組み合わせることで、ナトリウムの排出を促進しましょう。

他の食事で塩分を完全に排除

パストラミを食べた日は他の食事の塩分を完全に排除し、1日の総摂取量を調整しましょう。

よくある質問

生ハムとパストラミ、どちらがマシ?

どちらも塩分が極めて高く推奨できませんが、パストラミの方がわずかに塩分が少ないです。ただし、体づくりには両方とも不向きです。

薫製だから体に良いのでは?

薫製の風味と健康効果は別問題です。塩分の多さが致命的で、体づくりには完全に不向きです。

サンドイッチの具材として最適では?

手軽さはありますが、体づくりの観点では推奨できません。サラダチキンや茹で卵の方が適しています。

高級だから栄養価も高い?

価格と栄養価は別問題です。高級でも塩分過多は体づくりには完全に不向きです。

少量なら問題ない?

極めて高い塩分のため、少量でも影響は大きいです。体づくりを優先するなら完全に避けることを強く推奨します。

パストラミは高級で風味豊かな食材ですが、体づくりの観点では完全に推奨できません。極めて高い塩分含有量により、むくみ・高血圧・腎臓への負担などのリスクが非常に高い食材です。体づくりを成功させるためには、鶏胸肉サラダチキンなどの低塩分・高タンパク質な食材を選択しましょう!


脚注
  1. パストラミ - 食品成分データベース

  2. 加工肉の摂取と発がんリスク - WHO国際がん研究機関